最新コレクション
2023 コレクションが目指したのは、メイド・イン・イタリーの名にふさわしい品質、情熱、伝統。
アイコニックな新作をご覧ください。
ローマのドムス（ラテン語で「家庭」の意味）の現代的な意味での転置
2023年のMolteni&Cコレクションプロジェクトは、Vincent Van Duysenによるクリエイティブ指向により、屋内と屋外、親和性と共有、プライベート空間と公共空間の関係が表現されました。このプロジェクトは、古代ローマのドムスの家庭内構成に基づいています。したがって、ドムスの中心的な要素は、その覆いのない中庭であり、そこから住宅が、プールに集約された光と水を受け取ります。その他の個室と共用室は中庭を囲むように配置されています。柱で装飾された内部柱廊の玄関（「ペリスタイル」）が庭を囲みます。これは、自然の中でのオティウム（自由な時間）が狙いです。
「家は再び鼓動する心臓であり、ここに、新たなる装いとして再考されました - 家庭的で、歓迎的で、安心できる場所であり、公的と私的の境界で、参加および共有する場所です。高貴なシンプルさと静かなる壮大さを持った家なのです」と、考古学者JJ Winckelmannの言葉を引用して、
Vincent Van Duysenは述べています。
ローマのドムスへの古典的な参照は、コレクションの原型を絵画で解釈したRoberto Ruspoliとの芸術コラボレーションにも見られます。Molteni&Cのために特別に制作された作品「ウェルギリウスの夢（Virgil's Dream）」は、2023年コレクションの新商品の背景となっています。若い詩人ウェルギリウスの想像上の部屋を表しており、この詩人の最初の詩的な展望が形成された場所です。落下する漆喰や、ひびの入った壁から、自然が再び現れてきて、その要素が浸透し、文字通り、ペリスタイル（柱のあるポーチや中庭）を横切るという設定です。遊び心のあるゼファー（ギリシア神話の西風の神）は、それをすべて融合して楽しんでいるようです。
Mateo
ヴィンセント・ヴァン・ドゥイセン デザイン
ヴィンセント・ヴァン・ドゥイセンは、2つの異なる仕様から選べる新作テーブルを提案することで、ダイニングに個性を与え、その概念を再構築します。このテーブルは、縦に2つに割れた円錐のセンターベースで支え、エッジに面取り仕上げを施した天板は、ラウンドタイプとオーバルタイプとがあり、あらゆる環境に完璧に溶け込むデザインです。円錐ベースは、湾曲した合板の型で作られた半分ずつの型を2つ並べ、真ん中に隙間をもたせることで、意表を突く表情をベースに与えています。
私は、Molteni&C本社内の新しいパビリオン用にデザインされたホスピタリティエリアに触発されました。ブランドの魂に沿って、エレガントでミニマルなイタリア風のおもてなしの雰囲気を作り出すために考案された居心地の良い場所。」
Vincent Van Duysen
Porta Volta
Herzog & de Meuron
ヘルツォーク＆ド・ムーロン（Herzog & de Meuron）のポルタ・ボルタ・チェア（Porta Volta Chair）は、Molteni&Cと有名な国際建築事務所でありMolteniグループの長期的なパートナーとの、新たなコラボレーションの始まりとなります。
ポルタ・ボルタ・チェアは、即時に印象を引き立てる作品です。デザインの特徴は、U字型に湾曲した無垢材のバックから来ており、魅力的で、包み込むような感触を作り出します。そのフカフカの背もたれを伸張すると、アームレストになります。背もたれは、必要に応じて、カスタマイズ可能なクッションで二等分できます。ユニークな、湾曲した「フィンガージョイント」を備えた3つのUフレームが、作品に詳細な柔らかさを加えます。4本の脚と背中は、わずかに外側に角度が付けられており、安定した快適な休息をもたらします。
Tuscany
design Naoto Fukasawa
高い評価を得ている深澤直人（Naoto Fukasawa）は、Molteni&Cカタログへの重要な貢献が示されたトスカーナ・シェーズ・ロングによって、形状に関する最新の探求成果を発表し、新しいアイデアを促進しています。
「トスカーナのなだらかな丘陵を彷彿（ほうふつ）とさせる起伏のあるシェーズ・ロングは、その上に横になって、その遠くの丘を眺めながら居眠りする気分になれるようデザインされたものです。人間工学に基づいた柔らかいクッションが、体の輪郭にすぐにフィットします。」
Naoto Fukasawa
