ハンス・ウェッツスタイン（1958-2008）はこの世代で最も重要なデザイナーの一人であり、製品デザインから、コミュニケーションデザイン、工業デザイン、建築に至るまで、数々のプロジェクトを手掛けた。彼はスイス出身の最も革新的で最も影響力のあるデザイナーの一人として知られ、多数の賞の受賞や数々のコンペでの勝利がそれを物語るには十分である。

例えば、Dada Nomisキッチンは2004年金のコンパス賞に選ばれた。1991年には、総合スタジオZedを立ち上げ、自身の企業イメージを確立し建築デザインを手掛けることで、デザイナー兼建築家に生まれ変わった。ハンス・ウェッツスタインはベルリンのホテルGrand Hyattのために働き、テヘランとワシントンDCのスイス大使館を設計した。また世界的に有名なCassina、UMS Pastoe、Shimano、Baleri Italia、Artemide、Molteni Groupに協力した。1993年に彼は9Dデザインの共同創立者になった。現在、彼のチームが活動する「ハンス・ウェッツスタイン・スタジオ」は彼の残した芸術作品とデザイン作品を収集している。